本記事では、プラチナバンドとはどんな電波なのか、その特徴と手持ちのスマホがどの回線のプラチナバンドに対応しているのかを解説していきます。
手持ちのスマホで格安SIMに乗り換える際に重要な知識となるため、最後まで見てみてくださいね。
楠木元ドコモショップ店長
携帯/通信業界で11年以上働きました。2014年から格安SIM/ブランドを12社利用するマニア。携帯業界の知見を活かして、失敗しない格安SIM選びをサポートします😊運営者の詳細 »
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プラチナバンドとは
携帯電話会社が提供する電波のうち、周波数帯が低い700〜900MHz帯の電波のこと。
スマホを快適に使うなら必須の電波です。下記の電波がプラチナバンドに該当します。
事業者 | 周波数帯 | |||
---|---|---|---|---|
700MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | ||
バンド28 | バンド18/26 | バンド19/26 | バンド8 | |
ドコモ回線 | ◎ | ー | ◎ | ー |
au回線 | ◎ | ◎ | ー | ー |
ソフトバンク回線 | ◎ | ー | ー | ◎ |
楽天モバイル回線 | ー | ー | ー | ー |
プラチナバンドの特徴|なぜ繋がりやすいのか
プラチナバンドは、透過性が高く障害物を回り込んで届く性質を持っています。
そのため、プラチナバンドの有無が屋内や地下での繋がりやすさに大きく影響しています。
例えば、花火をイメージするとわかりやすいです。
屋内で花火の光が見えなくても、音は聞こえますよね。
それと同じで、プラチナバンドが提供されている回線は、屋内や地下でもしっかり電波が届くようになり繋がりやすいのです。
プラチナバンドと楽天モバイルについて
楽天モバイルが提供する電波のうち、楽天回線はプラチナバンド未割り当ての状態。
そのため、KDDIからプラチナバンドのバンド18/26の周波数帯を借りて通信サービスを提供しています。
楽天回線自体のプラチナバンド獲得については、2023年秋以降ではないかと予測されています。
2023年秋以降、総務省は国内で未利用の700MHz帯の電波(プラチナバンド)を希望する事業者に割当予定。
楽天モバイルも希望を出しているため、希望が通ればプラチナバンドを獲得できる可能性があるというワケです。
スマホがどの回線のプラチナバンドに対応しているか確認する方法
スマホのスペック表から対応周波数帯を確認します。
例えば、ドコモで購入したXperia 10 Vとauで購入したXperia 10 Vを例にプラチナバンドの対応状況を見ていきます。
▼ドコモで購入したXperia 10 V
製品ページ>スペック>スペックの詳細を見る>対応周波数詳細を確認。
バンド1/3/19/21/42/8/18に対応、つまりドコモ/au/ソフトバンク回線のプラチナバンドに対応しています。
実際にUQ mobileとY!mobileの動作確認状況を見てみると、「〇」となっていました。
また、au回線のプラチナバンドを借りている楽天モバイルでも対応機種となっています。
▼auで購入したXperia 10 V
製品ページ>製品情報>スペック&サービスの詳細はこちら>通信>実装周波数一覧を確認。
バンド18/19/8/3/1/41/42に対応、つまりドコモ/au/ソフトバンク回線のプラチナバンドに対応しています。
実際にUQ mobileとY!mobileの動作確認状況を見てみると、「〇」となっていました。
また、au回線のプラチナバンドを借りている楽天モバイルでも対応機種となっています。
以上、上記の手順でスマホの対応周波数帯を確認し、乗り換え先のプラチナバンドに対応しているか確認できます。
各社の製品ページへのリンクを貼っておくので、手持ちのスマホがどのプラチナバンドに対応しているか見てみてくださいね。
- NTTドコモの製品ページ:https://www.docomo.ne.jp/product/
- auの製品ページ:https://www.au.com/mobile/product/
- ソフトバンクの製品ページ:https://www.softbank.jp/mobile/products/
国内販売のiPhoneは国内のプラチナバンドすべてに対応
国内で販売されているiPhoneは、実はすべて同じモデル。
そのため、どのキャリアから購入したiPhoneも対応電波が同じです。
例えば、国内販売のiPhone 14のモデル番号はA2881。
対応周波数帯は、バンド1/3/8/11/18/19/21/28/42と国内のすべてのプラチナバンドに対応しています。
▼iPhoneのモデル確認
https://support.apple.com/ja-jp/HT201296
▼iPhone 14シリーズの対応周波数帯一覧
https://www.apple.com/jp/iphone/cellular/
プラチナバンドのまとめ
プラチナバンドはスマホを快適に使うために必須の電波。
プラチナバンドに対応していると屋内や地下でも繋がりやすくなります。
プラチナバンドは音の性質に似ていて、屋内で花火が見えなくても音だけ聞こえるのと同じで、広く届きやすい電波です。
国内のプラチナバンドは下記のとおり。
事業者 | 周波数帯 | |||
---|---|---|---|---|
700MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | ||
バンド28 | バンド18/26 | バンド19/26 | バンド8 | |
ドコモ回線 | ◎ | ー | ◎ | ー |
au回線 | ◎ | ◎ | ー | ー |
ソフトバンク回線 | ◎ | ー | ー | ◎ |
楽天モバイル回線 | ー | ー | ー | ー |