楽天モバイルは田舎や地方で繋がらない？デメリットはある？– 電波や速度を183人の評価から徹底解剖！ –

リンク先：https://network.mobile.rakuten.co.jp/

本記事は、田舎や地方で楽天モバイルを使っている方からアンケート調査し得られた情報と、携帯業界で約8年働いた私が実際に使って得た情報から紹介しています。

田舎や地方に住んでいて楽天モバイルが気になっている方は、ぜひ最後までご確認ください。

楽天モバイルは田舎地方で繋がらない？

結論、楽天モバイルは田舎地方でもちゃんと繋がり問題なく使えています。

契約前は不安でしたが、静岡西部で使っていて生活圏内で圏外になったことはないです。

田舎で現地調査した結果

楽天モバイルの田舎での電波を調査するため、浜松市引佐町（周りが山ばかりの田舎）へ行ってきました。

結論、民家周辺と屋内は問題なく楽天回線で繋がりました。屋外に出ると周りに民家がない場所でパートナー回線に切り替わることが多かったです。

さすがに山中や山間部だと基本パートナー回線で繋がっていて、場所によって圏外になることもあり。

ただし、楽天モバイルが圏外になる場所は大手のUQモバイルでも電波が1本。電波が悪いのは楽天モバイルだけではなかったです。

田舎地方でも実効速度10Mbps以上でストレスなし

楽天モバイルの田舎地方での速度を検証しました。

結果、実効速度が8.5～35.5Mbps。どの時間帯でもストレスなく使えています。

▼実際に計測した楽天モバイルの速度

時間帯	実効速度
午前	7.8～15.9Mbps
お昼	23.5～34.8Mbps
午後	45.1～52.3Mbps
夜	58.4～71.7Mbps
全体	8.5～35.5Mbps

スマホは10Mbps以上でればたいてい快適に使えるので、楽天モバイルも安心して使えます。

▼スマホ利用に必要な速度の目安

用途	必要な通信速度（目安）
Webサイトの閲覧	10Mbps以上
YouTubeやNetflixでの動画視聴	5Mbps以上
Web会議やオンライン配信	10Mbps以上
ZOOM利用	4Mbps以上
メールやLINEでのやり取り、通話	1Mbps以上
オンラインゲーム	100Mbps以上（pingが低いとさらに良い）

楽天リンクでの通話は不安定

田舎地方で楽天モバイルの通話アプリ「楽天リンク」を使うと、インターネット回線を使った電話のため品質が安定しません。

移動しながら使うと、パートナー回線に切り替わったタイミングや電波が弱くなったタイミングなどで音声途切れが発生しました。

LINEでの通話をイメージするとわかりやすです。

通話アプリ	通話品質	音質
楽天リンク
LINE
標準電話

楽天リンクの品質は利用環境によって意見が分かれ、不満なく使えている人もいれば難を感じて使っている人もいます。

詳しくは楽天リンクでの通話品質を紹介している下記の記事を参考にしてみてくださいね。

楽天モバイルを田舎地方で使うデメリット2選

楽天モバイルを田舎地方で使うデメリットは上記の2つ。

楽天回線は繋がりにくい場所もある

楽天回線は利用環境によって繋がりづらいこともあります。

理由はプラチナバンドという屋内や地下に届きやすい電波がないから。

楽天回線しか使えないエリアでは、特にショッピングモールなどの大きな建物内や地下鉄などで電波が弱くなることもあります。

ただし、楽天回線が弱い場所はKDDIから借りているプラチナバンドである「パートナー回線」に繋がる場所が多いです。

また、2022年9月以降プラチナバンドがない場所で圏外にならないよう対策されています。

さらに、プラチナバンド獲得も取り組み中で2024年3月までには使用開始予定となっています。

パートナー回線の高速通信は5GBが上限

パートナー回線で使える高速通信はひと月5GBまで。5GBを使い切ると最大1Mbps速度での利用となります。

高速通信を長く使いたい場合は、my楽天モバイルから高速通信をOFFにして節約が可能。

データ量を気にせず使い放題とはいかないものの、自分でコントロールして使えばうまく付き合えます。

▼楽天モバイルの1Mbpsをレビューしています

楽天モバイルを田舎地方で使っている人の声

楽天モバイルを田舎地方で使っている人に「総合満足度」「電波」「速度」「通話品質」「料金」の5つの評価をアンケートし、評価の理由も回答いただきました。

調査①：2022年4月｜調査②：2022年11月
楽天モバイルの評判は、コンテンツ制作ポリシーに則って掲載しています。

▼調査した楽天モバイルの評判のすべてを下記のページで紹介しています

楽天モバイルを田舎地方で使っている人の良い評価

楽天モバイルを田舎や地方で使っている人のプラス評価で多かったのは上記の4つ。

繋がりにくい場所もあるが普段電波で困ることはない

田舎や地方で楽天モバイルを使っている人の良い口コミをチェックすると「繋がりにくい場所もあるが普段使うなかで困ることはない」「最近になって楽天回線で繋がるようになった」という声が多くありました。

楽天モバイルは2022年9月時点で基地局（アンテナ）が5万局を突破し、2023年度中に6万局超に拡大予定。

人口カバー率が97%を超えてきて、実際に繋がりやすくなってきています。

速度は大手キャリアと大きさ差は感じない

次に楽天モバイルの田舎や地方での速度について調査すると「大手3キャリアとの差を感じない」「ストレスを感じない」といった口コミが多くありました。

実際に静岡西部で計測してみると、楽天モバイルの実効速度は8.5〜35.5Mbosでした。

時間帯	実効速度
午前	7.8～15.9Mbps
お昼	23.5～34.8Mbps
午後	45.1～52.3Mbps
夜	58.4～71.7Mbps
全体	8.5～35.5Mbps

スマホは10Mbps前後の速度でたいていの事は快適に使えるため、田舎や地方でも通信速度で困ることなく使えています。

用途	必要な通信速度（目安）
Webサイトの閲覧	10Mbps以上
YouTubeやNetflixでの動画視聴	5Mbps以上
Web会議やオンライン配信	10Mbps以上
ZOOM利用	4Mbps以上
メールやLINEでのやり取り、通話	1Mbps以上
オンラインゲーム	100Mbps以上（pingが低いとさらに良い）

稀に通話品質が悪い程度で気にならない｜大手3キャリアとの差を感じない

楽天リンクはインターネット回線を使った電話アプリのため、利用環境によって評価がわかれます。

楽天モバイルを田舎や地方で使った際の通話品質について良い評価をチェックすると、「稀に通話品質が悪い程度で気にならない」「大手3キャリアと差を感じない品質」「ちゃんと会話ができる」といった口コミがありました。

楽天リンクは基地局（アンテナ）が増え電波状況がより良くなったり、アプリが更新され通話品質が向上していったりするほど改善が見込まれます。

実際、楽天モバイルのMNOサービスが開始された当初よりも通話品質は良くなっています。

楽天モバイルを田舎地方で使っている人の悪い評価

楽天モバイルを田舎や地方で使っている人のマイナス評価で多かったのは上記の4つ。

屋内や地下で楽天回線が弱い｜パートナー回線に切り替わることが多い

50代 男性

利用場所：北海道札幌市中央区
利用期間：2年
利用端末：－

総合満足度：3点

知内地下鉄などは3キャリアに比べて電波が弱いです。

楽天モバイルの田舎や地方での電波は「屋内や地下鉄など一部の場所で電波が弱くなる or 圏外になる」「パートナー回線に切り替わることが多い」「パートナー回線は高速データが5GBしか使えない」というマイナス評価がありました。

楽天回線にはプラチナバンドがないため屋内や地下で電波が弱くなりやすく、パートナー回線の提供エリア内ならパートナー回線に切り替わることが多いです。

パートナー回線はひと月に使える高速データ容量の上限が5GB。

5GB使い切ると最大1Mbpsに制限されるため、楽天回線が使える環境と差が出てしまい損に感じてしまいますね。

電波が悪いと速度も遅くなる

楽天モバイルの速度は、田舎や地方でも悪い評価は少なかったです。

「速度が遅い」ではなく、「電波が悪くなると速度も遅くなる」という声が多く、田舎地方で使う場合の速度は電波状況に依存していることがわかります。

私が静岡西部で計測してみると、実効速度が8.5〜35.5Mbosと充分な速度が出ていました。

時間帯	実効速度
午前	7.8～15.9Mbps
お昼	23.5～34.8Mbps
午後	45.1～52.3Mbps
夜	58.4～71.7Mbps
全体	8.5～35.5Mbps

スマホは10Mbps前後の速度でたいていの事は快適に使えるため、田舎や地方でも楽天回線の電波状況が悪くなければストレスを感じない速度で使えますよ。

▼スマホを使ううえで必要な速度の目安

用途	必要な通信速度（目安）
Webサイトの閲覧	10Mbps以上
YouTubeやNetflixでの動画視聴	5Mbps以上
Web会議やオンライン配信	10Mbps以上
ZOOM利用	4Mbps以上
メールやLINEでのやり取り、通話	1Mbps以上
オンラインゲーム	100Mbps以上（pingが低いとさらに良い）

通話品質は接続回線や電波などの影響を受けやすく不安定

楽天モバイルを田舎や地方で使った際の通話品質について悪い評価を調査すると、「途切れる」「聞き返される」「発信できない」といった口コミがありました。

楽天リンクは通話にインターネット回線を使っているため品質が不安定。

LINEで通話する時の品質がよく似ているので、LINEでの通話をイメージするとわかりやすいです。

利用アプリ	通話品質
楽天リンクでの通話
LINEでの通話
標準電話での通話

これまで2年9か月楽天モバイルを使ってきましたが、接続してる回線なのか電波状況なのかが悪い時は、音声途切れや片通話、楽天リンクで発信しても繋がらないといった症状が発生します。

ただし、楽天リンクアプリに通話品質を向上させるアップデートが入っていたり、基地局（アンテナ）が増えていたりで、最近は不具合の発生頻度が減ってきました。

楽天モバイルを田舎地方で使うデメリットの対処法3選

楽天モバイルを田舎地方で使うデメリットの対処法は、上記の3つ。

電波の悪さは機内モードをON/OFFする

楽天モバイルを田舎地方で使い電波が悪い場合は、電波を掴み直すことで改善することが多いです。

1番かんたんな方法が機内モードのON/OFF。

スマホの画面を上から下にスライドして出てくる飛行機マークを2回タップすれば切り替えられます。

パートナー回線は「データ高速モード」をOFFにして節約

楽天モバイルを田舎で使うとパートナー回線に繋がる機会が増えます。

パートナー回線はひと月に使える高速通信が5GBまでと制限されているため、my楽天モバイルで「データ高速モード」をOFFにして必要な時に高速通信が使えるよう節約するといいです。

やり方は下記の順番に操作してみてください。

通話品質は通話アプリを変える

楽天モバイルで使える通話アプリは、楽天リンクだけじゃないです。

楽天リンクの他に下記の通話アプリが使えるため、楽天リンクの通話品質の悪さが気になるなら通話アプリを変えた方がいいです。

標準電話アプリ

スマホに最初から入っている電話アプリ。

iPhoneだと緑色、Androidだと緑や青色のアイコンをしています。

楽天モバイルで標準電話アプリを使うと30秒ごとに22円かかるため、よく電話する人は「15分かけ放題」に加入すると通話料金を定額にできます。

G-Callアプリ

G-Callアプリはどの携帯会社を使っていても使える通話料金を節約するサービス。

G-Callに無料登録してG-Callアプリから発信するだけで通話料金が30秒ごとに8円と半額以下になります。

＼ 専用アプリからの発信で、通話料金が30秒9円！ ／

田舎や地方で楽天モバイルを使うのが不安なら他社と併用するのもあり

楽天モバイル1本で使うのが不安なら、他社も契約して併用すると楽天モバイルの弱点をカバーして使うことが可能。

通信障害の対策にもなって重宝します。

例えば、楽天モバイルでは電話のみ使って他社のSIMカードではデータ通信を使えば、屋内や地下でも問題なく使えるようになりますよ。

キャリア	用途
楽天モバイル	楽天リンクアプリを使用し電話のみ使う
他社（併用先）	データ通信

ドコモ回線の格安SIMとの併用が便利

ドコモ回線が最もエリアが広いからです。

実際私は楽天モバイルとドコモ回線のIIJmioを併用して使っていましたが、電波で困ったことはありませんでした。

ドコモ回線は、料金の高いドコモやahamoではなくドコモ回線の格安SIMで充分です。

IIJmioとの併用なら月額1,518円で5GB＋かけ放題が使える

私は以前、楽天モバイルとIIJmioのギガプラン（eSIM）を併用して使っていました。

IIJmioは2GBで月額440円のデータSIMを契約。

ひと月に5GBあれば充分なので、楽天モバイルとIIJmioを併用して毎月たったの1,518円で5GBとかけ放題が使えていました。

キャリア	データ容量	月額料金	SIMタイプ	合計の月額料金
楽天モバイル	3GB	1,078円	nanoSIM	1,518円
IIJmio	2GB	440円	eSIM

必ず楽天リンクアプリから発信するのを注意するだけだったので、実際に併用してみると案外かんたんでした。

▼IIJmioとの併用方法の詳細は、下記の記事をみてみてください

関連記事楽天モバイル以外の携帯会社ランキング

まとめ：楽天モバイルは田舎地方でも充分使える

楽天モバイルは田舎や地方でも問題なく使えます。

楽天回線が屋内や地下で弱くなりやすいですが、パートナー回線の提供エリアならパートナー回線に切り替わってちゃんと使えます。

山中や山間部でない限り圏外になることはあまりないです。

楽天モバイルを田舎や地方で使う場合デメリットはありますが、下記の方法で対処できますよ。

デメリット	対処法
電波の悪さ	「データ高速モード」をOFFにする
パートナー回線のデータ容量	機内モードをON/OFFする
通話品質の悪さ	通話アプリを変える

ちなみに、スマホそのままで楽天モバイルにSIM（プラン）だけ申し込むと、最大5,000円分の楽天ポイントが最短3ヶ月後にもらえます。

実は5,000円分の楽天ポイント、楽天モバイルの月額料金に換算して考えると3GB以下の4ヶ月分の基本料金に相当します。

データ使用量	月額料金	実質無料期間
～3GB	1,078円	実質4か月無料
～20GB	2,178円	実質2か月無料
20GB超	3,278円	実質1か月無料

つまり3GB以下の利用なら、4か月実質無料で楽天モバイルを試せるということ。

契約の縛りや解約金がないので、使ってみてダメなら楽天ポイントをもらってから携帯会社の見直しをすれば損しません。

使っても問題ないならそのまま使って、毎月のスマホ料金を大幅に節約可能です。

▼楽天モバイルの事がわかるリンク集