本記事では楽天モバイルとサブ回線の併用についてご紹介。通信業界で10年働いた知見から併用がおすすめな理由やメリット、併用におすすめな格安SIMと楽天モバイル端末まで徹底解説しています。楽天モバイルとサブ回線の併用を検討中のあなたの参考になれば嬉しいです!
楠木元ドコモショップ店長
携帯電話ショップと家電量販店合わせて約10年の実務経験あり。2014年から格安SIMを10社以上利用しています。詳細 ≫
楽天モバイルはサブ回線との併用がおすすめな理由
- 楽天回線の弱点をサブ回線で補完できるから
- 楽天モバイルの無料通話を活かせるから
楽天モバイルとサブ回線の併用は上記2つの理由からおすすめ。それぞれの理由を説明していきます。
楽天回線の弱点をサブ回線で補完できるから
楽天モバイルの電波状況が不安な方向け。楽天回線は周波数的な都合で障害物に弱く屋内や地下で繋がりづらくなる事もあり得ます。そんな時にサブ回線を併用していれば通信を切り替えて使うことで繋がやすさを補完できます。サブ回線を併用していれば楽天回線の弱点を補い、より便利に使えますよ。
楽天モバイルの無料通話を活かせるから
Rakuten Linkアプリを使えば無料で国内通話が使えます。楽天モバイルはRakuten Linkアプリでのデータ使用量はノーカウント。楽天モバイルでのデータ通信を3GB以下に抑えれば月額1,078円でかけ放題が使えます。どの格安SIMよりもかけ放題の料金が安く済むので子供が風邪を引いた時にめちゃくちゃ重宝しています。病院や学校への通話も通話料金を気にする必要がありません。
楽天モバイルとサブ回線を併用するおすすめの使い方
- 楽天回線の弱点をサブ回線で補う
- 楽天モバイルのかけ放題を活用する
楽天モバイルとサブ回線を併用する際のおすすめの使い方は上記の2つ。それぞれ紹介していきます。
楽天回線の弱点をサブ回線で補う
- メイン回線を楽天モバイルに乗り換えて通話もデータ通信も楽天モバイルで利用する
- サブ回線は格安SIMを新規申し込みして楽天回線が弱い時に切り替えて使う
楽天回線の弱点をサブ回線で補う場合、上記の使い方をします。
基本的には何も考えず楽天モバイルで利用して電波が弱いと感じた時だけサブ回線に切り替えます。サブ回線は保険のような扱いになるので料金の安い格安SIMを選択するのがポイント。
楽天モバイルのかけ放題を活用する
- メイン回線を楽天モバイルに乗り換えて『Rakuten Link』アプリで通話する
- データ通信はサブ回線として新規契約した格安SIMで行う
楽天モバイルのかけ放題を活用する場合、上記の使い方をします。
楽天モバイルでのデータ通信を3GB以内に抑えるため基本データ通信はサブ回線で行います。そうすることで楽天モバイルを1,078円のかけ放題として活用可能。
楽天モバイルとサブ回線を併用するメリット3選
- LINEやSNSのサブアカウントを作れる
- 通信障害の対策になる
- Rakuten Linkの通話品質に良い影響があるかも
楽天モバイルとサブ回線の併用は上記3つのメリットがあります。それぞれ解説していきます。
LINEやSNSのサブアカウントを作れる
楽天モバイルとサブ回線それぞれの電話番号で電話番号認証ができるので、LINEやSNSのサブアカウントの作成が可能に!2つの電話番号を仕事用とプライベート用に分けるのも便利ですね。
通信障害の対策になる
通信障害が発生しても回線が生きている方で使えます。災害を除き2社以上の回線が同時にダウンすることは極めて低いので楽天モバイルとサブ回線を併用していれば通信障害時にも対応可能となります。
Rakuten Linkの通話品質に良い影響があるかも
無料通話のために使う『Rakuten Link』アプリはインターネット回線を利用。そのため繋がっている回線の電波状況によって通話品質が変化します。イメージはLINEでの通話。以前、電波状況が悪くRakuten Linkアプリで発信すらできない事がありました。しかし、楽天回線からサブ回線(UQ mobile)に切り替えたところ問題なく発信できたことがあります。サブ回線があれば通信環境を変えられるのでRakuten Linkアプリの通話品質を改善させる手助けとなり得ます。
楽天モバイルとサブ回線の併用で気をつけること
- デュアルSIM対応スマホが便利
- 通話はRakuten Linkアプリを使う
- my楽天モバイルアプリのデータ使用量は参考程度にする
楽天モバイルとサブ回線の併用は上記の3つに気をつけると良いです。それぞれ見ていきましょう。
デュアルSIM対応スマホが便利
楽天モバイルとサブ回線2社のSIMカードを取り扱うため、2つのSIMカードをセットして使えるデュアルSIM対応スマホだと便利。1台での併用が可能です。例えばiPhoneなら『iPhone XS以降』のモデルがすべてデュアルSIM対応。Androidは機種によって異なるのでスペックの確認が必要です。2台持ちは荷物が増えたり管理が面倒なので極力デュアルSIM対応スマホでの利用がおすすめです。
通話はRakuten Linkアプリを使う
楽天モバイルとサブ回線を併用する際、通話はRakuten Linkアプリを使うようにしましょう。固定電話相手でも無料で通話できるからです。病院や学校、会社への通話も料金を気にせず通話できるので安心ですよ。
my楽天モバイルアプリのデータ使用量は参考程度にする
楽天モバイルのデータ使用量を管理する場合、my楽天モバイルのデータ使用量は参考程度にすることをおすすめします。なぜならmy楽天モバイルのデータ使用量はリアルタイム表示ではないから。確認した時点では3GB以下でも実際には3.1GBだったという事もありました。任意のデータ量で止めたい場合、少し少な目で見積もった方が良いですよ。
楽天モバイルのサブ回線におすすめな格安SIM
- ドコモ回線:irumo(イルモ)もしくはahamo(アハモ)
- au回線:イオンモバイル
- ソフトバンク回線:LINEMO(ラインモ)
楽天モバイルのサブ回線におすすめな格安SIMは上記の4社。スマホ料金の安さと回線の安定性から選択しました。利用したい回線から判断して詳細を確認してみてください。
irumo(イルモ)
基本料金 | 0.5GB:550円/3GB:2,167円/6GB:2,827円/9GB:3,377円 |
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通話料金 | 22円/30秒 |
通話定額OP | 5分かけ放題:880円/月 24時間かけ放題:1,980円/月 |
初期費用 | 3,850円 |
利用回線 | ドコモ回線 |
事業者種別 | MNO |
お昼の平均下り速度 | ◯103.01Mbps ※0.5GBプランは最大3Mbps制限 |
制限時の最大速度 | 0.5GBプラン:128kbps その他プラン:300kbps |
低速モード | × |
データ繰越 | × |
カウントフリー | × |
5G通信 | ◯ ※0.5GBプランは4G通信のみ |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
店舗サポート | △有料 |
eSIM | ◯ |
LINE年齢認証 | ◯ |
公式サイト | https://irumo.docomo.ne.jp/ |
irumo(イルモ)は、NTTドコモが運営する格安SIMプラン。9GBまでの中容量プランを提供しています。サブ回線に安定のドコモ回線を選びたい人におすすめです。
ahamo(アハモ)
基本料金 | 20GB:2,970円 100GB:4,950円 |
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通話料金 | 22円/30秒(5分超過時) |
通話定額OP | 24時間かけ放題:1,100円/月 |
初期費用 | × |
利用回線 | ドコモ回線 |
事業者種別 | MNO |
お昼の平均下り速度 | ◯56.83Mbps |
制限時の最大速度 | 1Mbps |
低速モード | × |
データ繰越 | × |
カウントフリー | × |
5G通信 | ◯ |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
店舗サポート | × |
eSIM | ◯ |
LINE年齢認証 | ◯ |
公式サイト | https://ahamo.com/ |
ahamo(アハモ)は、irumo(イルモ)同様NTTドコモが運営する格安SIMプラン。20GB以上の大容量プランを提供しています。毎月のデータ使用量が多く、楽天モバイルをかけ放題目的で契約する場合におすすめです。
イオンモバイル
基本料金 | 0.5GB:803円/1GB:858円/2GB:968円/3GB:1,078円/4GB:1,188円/5GB:1,298円/6GB:1,408円/7GB:1,518円/8GB:1,628円/9GB:1,738円/10GB:1,848円/20GB:1,958円/30GB:3,058円/40GB:4,158円/50GB:5,258円 |
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通話料金 | 11円/30秒 |
通話定額OP | 5分かけ放題:550円/月 10分かけ放題:935円 24時間かけ放題:1,650円/月 |
初期費用 | 3,300円 |
利用回線 | ドコモ回線 au回線 |
事業者種別 | MVNO |
お昼の平均下り速度 | △3.74Mbps |
制限時の最大速度 | 200kbps |
低速モード | ◯ |
データ繰越 | ◯ |
カウントフリー | × |
5G通信 | ◯ |
支払方法 | クレジットカード |
店舗サポート | ◯ |
eSIM | × |
LINE年齢認証 | ◯ |
公式サイト | https://aeonmobile.jp/ |
イオンモバイルは、スマホ料金が安く1GB単位でプランを選択できるのでサブ回線におすすめ。ドコモ回線とau回線のどちらかを契約時に選べますが、ここではau回線の格安SIMとして紹介します。イオンモール取り扱い店での店舗サポートを受けられるので不明点があっても安心して使えます。
LINEMO(ラインモ)
基本料金 | 3GB:990円 20GB:2,728円 |
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通話料金 | 22円/30秒 |
通話定額OP | 5分かけ放題:550円/月 24時間かけ放題:1,650円/月 |
初期費用 | × |
利用回線 | ソフトバンク回線 |
事業者種別 | MNO |
お昼の平均下り速度 | ◯56.11Mbps |
制限時の最大速度 | 3GBプラン:300kbps 20GBプラン:1Mbps |
低速モード | × |
データ繰越 | × |
カウントフリー | ◯LINEギガフリー |
5G通信 | ◯ |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
店舗サポート | × |
eSIM | ◯ |
LINE年齢認証 | ◯ |
公式サイト | https://www.linemo.jp/ |
LINEMOはソフトバンクが運営する格安SIMプラン。サブ回線にソフトバンク回線を使いたい方には3GBを月額990円から使えるLINEMOがコスパ最強でおすすめです。
サブ回線との併用におすすめな楽天モバイル端末
楽天モバイルとサブ回線を併用する際、1台のスマホで2つのSIMを管理できるデュアルSIM対応スマホを選びましょう。3万円以下のローグレードスマホは指の動きにスマホがついてこないことがあるので、ストレスなく使える4万円以上のミドルレンジスマホをおすすめします。
- OPPO Reno9 A
- Xperia 10 V
- AQUOS sense7
- Redmi Note 11 Pro 5G
- iPhone全種
iPhoneが最も性能が高くて、Androidスマホはすべてほぼ同じです。以下でそれぞれの端末についてかんたんに紹介していきます。
OPPO Reno9 A
メーカー | OPPO(中国) |
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機種名 | OPPO Reno 9A |
価格 | 40,700円 |
SIMの組み合わせ | 「nano SIMとnano SIM」もしくは「nano SIMとeSIM」 |
ドコモ回線 | ◯ |
au回線 | ◯ |
ソフトバンク回線 | ◯ |
CPU | Snapdragon ® 695 5G Mobile Platform |
内蔵メモリ | RAM:8GB ROM:128GB |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
防水防塵 | ◯ |
microSD対応 | ◯ |
OPPO Reno9 Aは紹介するAndroidスマホの中で1番取り扱いやすい機種です。なぜならnano SIM2枚の組み合わせに対応しているから。microSDカードが利用できなくなりますが、物理的なSIMカードを2枚本体に差す方がわかりやすいですよね。
Xperia 10 V
メーカー | ソニー(日本) |
---|---|
機種名 | Xperia 10 Ⅴ |
価格 | 59,290円 |
SIMの組み合わせ | nano SIMとeSIM |
ドコモ回線 | ◯ |
au回線 | ◯ |
ソフトバンク回線 | ◯ |
CPU | Snapdragon ® 695 5G Mobile Platform |
内蔵メモリ | RAM:6GB ROM:128GB |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水防塵 | ◯ |
microSD対応 | ◯ |
Xperia 10 Ⅴは画面の比率が21:9となっていて縦長の本体が特徴。横幅が他のスマホより狭いので手が小さくても握りやすくなっています。Xperia 10 Ⅴで楽天モバイルとサブ回線を併用する場合、楽天モバイルをeSIMにするとサブ回線を選びやすくなるのでSIMの組み合わせを確認しておきましょう。
AQUOS sense7
メーカー | シャープ(日本) |
---|---|
機種名 | AQUOS sense7 |
価格 | 44,000円 |
SIMの組み合わせ | nano SIMとeSIM |
ドコモ回線 | ◯ |
au回線 | ◯ |
ソフトバンク回線 | ◯ |
CPU | Snapdragon ® 695 5G Mobile Platform |
内蔵メモリ | RAM:6GB ROM:128GB |
バッテリー容量 | 4,570mAh |
防水防塵 | ◯ |
microSD対応 | ◯ |
AQUOS sense7は日本メーカーのミドルレンジスマホの中でも価格が安いスマホになっています。AQUOS sense7で楽天モバイルとサブ回線を併用する場合、楽天モバイルをeSIMにするとサブ回線を選びやすくなるのでSIMの組み合わせを確認しておきましょう。
Redmi Note 11 Pro 5G
メーカー | Xiaomi(中国) |
---|---|
機種名 | Redmi Note11 Pro 5G |
価格 | 38,280円 |
SIMの組み合わせ | nano SIMとeSIM |
ドコモ回線 | ◯ |
au回線 | ◯ |
ソフトバンク回線 | ◯ |
CPU | Snapdragon ® 695 5G Mobile Platform |
内蔵メモリ | RAM:6GB ROM:128GB |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水防塵 | ◯ |
microSD対応 | ◯ |
Redmi Note 11 Pro 5Gは紹介しているAndroidスマホの中でメインカメラの画素数が最も高い約1億800万画素のスマホになっています。カメラの画素数が気になるはRedmi Note 11 Pro 5Gを選ぶと良いですよ。Redmi Note 11 Pro 5Gで楽天モバイルとサブ回線を併用する際は、楽天モバイルをeSIMにするとサブ回線が選びやすくなります。
iPhone全種
メーカー | Apple(アメリカ) | |
---|---|---|
機種名 | iPhone SE(第3世代) | iPhone 14 |
価格 | 63,900円~ | 120,800円~ |
SIMの組み合わせ | 「nano SIMとeSIM」もしくは「eSIMとeSIM」 | 「nano SIMとeSIM」もしくは「eSIMとeSIM」 |
ドコモ回線 | ◯ | ◯ |
au回線 | ◯ | ◯ |
ソフトバンク回線 | ◯ | ◯ |
CPU | A15 Bionicチップ | A15 Bionicチップ |
内蔵メモリ | RAM:4GB ROM:64GB~ | RAM:6GB ROM:128GB~ |
バッテリー容量 | 2,018mAh | 3,279mAh |
防水防塵 | ◯ | ◯ |
microSD対応 | × | × |
iPhoneは楽天カードで48回払いで購入すると最大2年分の分割金を免除にするアップグレードプログラムに申し込めます。2年おきに機種変更すれば半額で購入し続けられるのでiPhoneを使いたい方はご検討ください。現行モデルのiPhoneは全機種「nano SIMとeSIM」もしくは「eSIMとeSIM」の組み合わせで使えるのでサブ回線の選択が自由です。
まとめ:楽天モバイルはサブ回線との併用が最強
楽天モバイルはサブ回線との併用がおすすめ。楽天回線の弱点を補えるし、楽天モバイルの無料かけ放題を活かせます。サブ回線は料金と電波の安定性から選ぶと不自由なし。また、1台で2つのSIMを管理できるデュアルSIMを使うと便利ですよ。本記事で紹介したおすすめの格安SIM、スマホを以下にまとめておきます。
サブ回線におすすめの格安SIM
回線 | サブ回線におすすめの格安SIM |
---|---|
ドコモ回線 | 小中容量:irumo(イルモ) 20GB以上:ahamo(アハモ) |
au回線 | イオンモバイル |
ソフトバンク回線 | LINEMO(ラインモ) |
楽天モバイルで販売しているおすすめのスマホ
機種名 | 価格 | SIMの組み合わせ |
---|---|---|
OPPO Reno9 A | 40,700円 | 「nano SIMとnano SIM」もしくは「nano SIMとeSIM」 |
Xperia 10 V | 59,290円 | nano SIMとeSIM |
AQUOS sense7 | 44,000円 | nano SIMとeSIM |
Redmi Note 11 Pro 5G | 38,280円 | nano SIMとeSIM |
iPhone SE(第3世代) | 63,900円~ | 「nano SIMとeSIM」もしくは「eSIMとeSIM」 |
iPhone 14 | 120,800円~ | 「nano SIMとeSIM」もしくは「eSIMとeSIM」 |